2019年9月7日(土曜日)
本公演は終了いたしました。
ラヴェル/ラ・ヴァルス 曲目解説
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466 曲目解説
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番ホ短調Op.93 曲目解説
ソリスト久元祐子さんより動画メッセージをいただきました!
【久元祐子さんによる解説とメッセージ】
モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
円熟期のモーツァルトにより、1785年2月10日に完成し、翌日ウィーンで初演されました。息子の演奏に接した父レオポルトの手紙によれば、モーツァルトは演奏の際、フォルテピアノの下にさらに足鍵盤を置き、バスの音を補強しながら演奏したそうです。
デモーニッシュな魅力と緻密なテクスチュアで書かれた第1楽章、ロマンツェと題された美しい第2楽章、そして激しいパッションが溢れる第3楽章からなり、多くの人々に愛されてきた名曲です。ベートーヴェン、ブラームス、クララ・シューマンなど、このドラマティックな曲に魅せられた作曲家たちが、この協奏曲のためにカデンツァを残していますが、今回は2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンのカデンツァを使って演奏させていただきます。
指揮のユージン・ツィガーンさんとは初めての共演です。ツィガーンさんのモーツァルト像とこの名曲へのアプローチを楽しみに演奏させていただきます。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の皆さんとは、共演を重ねるたびに、掛け合いの場面、溶け合うパッサージュなどアンサンブルの悦びを感じています。
9月7日みなとみらいで皆様のご来場をお待ちしております。猛暑が続きますが、どうぞお身体お大切にお過ごしください。 2019年8月7日 ウィーンにて 久元祐子
才能と伝統 音楽の華やかなる舞踏
輝かしい才能をもって欧米の指揮者コンクール優勝を果たし、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者など輝かしいポストを射止めたアメリカの若き指揮者ユージン・ツィガーンによるプログラム。大曲ショスタコーヴィチの交響曲第10番では作曲家の秘めたる情念を、ラヴェルでは薫るようなハーモニーを、モーツァルトでは名手久元と紡ぐ激しく軽やかな音楽をお届けします。チラシPDF
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。「シニア=70歳以上」