みなとみらいシリーズ定期演奏会第393回

この公演は休憩がございません。終演時間はおよそ15時半頃を予定しております。また。13時35分より舞台上にて広上淳一さんと音楽主幹榊原徹によるプレトークがございます。

～故郷を愛する、とはこのようなことか～

スメタナ、ドヴォルザーク、マルティヌー、ヤナーチェク…チェコを故郷とする作曲家たちは「望郷」「愛国心」という言葉と共にその作品の魅力が語られることが多い。それはひとえに、チェコ音楽の祖と言われる“スメタナ”が残した作品によるところが大きいのではないか。2024年に生誕200年を迎えるスメタナは、自らが生まれ育った国の自然、歴史、神話に対する思慕の念、誇り、自負を「わが祖国」にこれでもかと詰め込み、あとに続く同国の作曲家に重大な影響を与えた。もちろん「モルダウ」だけでも素晴らしい。しかし、その真価は「わが祖国」の中でこそ最も光り輝く。“故郷を愛する、とはこのようなことか”。偉大な作曲家の大きな想いを、ぜひ音楽で感じていただきたい。