元音楽監督ハンス=マルティン・シュナイト氏が逝去

神奈川フィルハーモニー管弦楽団の第3代音楽監督を務められたドイツの指揮者 ハンス=マルティン・シュナイト氏が、2018年5月28日、逝去されました。享年87。
シュナイト氏は、1990年に初来日し、2002年には当楽団首席客演指揮者に就任。2007年から2009年まで3年に亘り、第3代音楽監督を務めました。2003年から神奈川県立音楽堂で古典を中心としてスタートした「音楽堂シリーズ」では、妥協を許さないリハーサルでオーケストラを鍛え上げ、楽団員をソリストに起用するなど、神奈川フィルの成長と進化をもたらす礎をつくり、今日の発展に大きく寄与されました。

神奈川フィルとの音楽CDも多く、ソロ・コンサートマスターの石田泰尚をソリストに迎えたヴィヴァルディの「四季」のほか、ブラームスの交響曲第1番やベートーヴェンの交響曲第5番「運命」や交響曲第6番「田園」などが発売され、音楽雑誌などで推薦版に選ばれるなど好評を得ました。

生前の氏の当楽団への貢献と功績に心から感謝するとともに、ここに謹んで哀悼の意を表します。

公益財団法人 神奈川フィルハーモニー管弦楽団