この度、公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、沼尻竜典氏を音楽監督に迎えることとなりました。任期は 2022 年 4 月から 2025 年 3 月末までの 3 年間です。

沼尻竜典氏は、びわ湖ホール芸術監督、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア音楽監督を務め、幅広いジャンルにおいて第一線で活躍、日本を代表する指揮者の一人です。神奈川フィルとも定期演奏会や多くのオペラ公演で共演を重ねてまいりました。

音楽監督として今後の神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会、特別演奏会の指揮とともに、更なる音楽性、芸術性向上の発展に寄与していただく所存です。

現在常任指揮者の川瀬賢太郎は、2014年4月就任以来、数々の定期演奏会、特別演奏会、オペラ等の指揮のほか、講座や様々なイベントなどに出演。楽団の発展に大きく寄与し、個人としても数々の賞を受賞しました。2021年シーズンは更なる飛躍とともに神奈川フィルの最後のシーズンを迎えます。

 

沼尻竜典氏からのメッセージ

神奈川フィルとは〈神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ〉において、2007年から10年間に渡り、10演目のオペラをご一緒しました(震災で練習開始後に中止となった2011年の『アイーダ』を含む)。一つの演目で必要な期間は約二週間、上演時間も作品によっては三時間を超えますから、かなり濃い時間を毎年共に過ごして来たと言えるでしょう。2022年からは音楽監督として、別の意味での濃い時間を再びご一緒できることとなり、今からとても楽しみです。真摯に音楽に取り組むメンバー達に加え、音響の良いホール、熱心なファンと支援者の皆様、応援団も兼ねた神奈川フィル合唱団、今後も大きく発展する可能性のある横浜を本拠としていることなど、神奈川フィルはすでにたくさんの宝物を持っています。それらを活かしながらさらにクオリティを向上させ、いろいろと厳しい時代にあっても皆様の心の拠り所となるようなオーケストラを目指したいと考えています。